貴州省銅仁市玉屏トン族自治県で、自分の簫笛に模様を彫刻する國家級無形文化遺産玉屏簫笛制作技法の代表的な伝承者である劉沢松（りゅう?たくしょう）さん。（７月２日撮影、玉屏＝新華社配信）

　中國貴州省銅仁市玉屏トン族自治県の竹で作られる玉屏簫笛（ぎょくへいしょうてき）は中國の著名な伝統(tǒng)的竹管楽器で、美しい音色と精緻な彫刻で知られている。１９１３年のロンドン國際工蕓品展で銀賞を、１９１５年のアメリカのサンフランシスコ萬博博覧會(huì)で金賞をそれぞれ獲得し、茅臺酒や大方漆器とともに「貴州三寶」に數(shù)えられている。

　県內(nèi)には現(xiàn)在、簫の製造會(huì)社が５社、工房が１３カ所あり、製造本數(shù)は年間２萬本、うちプロ奏者用が９５％以上を占め、年間生産額は約１千萬元（１元＝約２１円）に上る。玉屏簫笛の制作技法と生産レベルは、國內(nèi)の簫笛製造業(yè)界でトップレベルに達(dá)している。

　國家級無形文化遺産である玉屏簫笛の制作技法を総合的に保護(hù)するため、同県は専門の部門を設(shè)置して一連の文書を公布して、４００萬元の補(bǔ)助金を用意し、年間予算２００萬元で簫笛の制作、演奏、楽曲制作、竹材の植樹などのプロジェクトを支援している。

　また市場の育成を強(qiáng)化し、文化と産業(yè)の融合を推進(jìn)して、竹林に専門家を招き竹の保護(hù)についても指導(dǎo)を受けた。ここ數(shù)年は、上海音楽學(xué)院や貴州師範(fàn)大學(xué)音楽學(xué)院、中泰竹笛、貴州博睿広告など地元の教育機(jī)関や企業(yè)と戦略的協(xié)力協(xié)定を締結(jié)、簫笛を使った教育活動(dòng)を定期的に実施したり、地元の特色と簫笛の要素を取り入れたオリジナル商品を開発したりしている。

　さらに、企業(yè)に呼び掛けて全國の簫笛名人の交流會(huì)や民族楽器の展覧會(huì)、中日韓簫笛學(xué)術(shù)シンポジウム、中國玉屏簫笛蕓術(shù)祭および全國簫笛演奏會(huì)などを開催している。

貴州省銅仁市玉屏トン族自治県の民族風(fēng)情風(fēng)景區(qū)で、國家級無形文化遺産「玉屏簫笛」の制作技法を見學(xué)する観光客。（８月５日撮影、玉屏＝新華社配信）