伝統(tǒng)取り入れた「新中式」、中國(guó)で新たなトレンドに
ソース:新華社作者: 2024-03-19 19:18
上海市で開(kāi)かれた「國(guó)色東方?新春快閃」イベント會(huì)場(chǎng)で展示された「新中式」ファッション。(資料寫(xiě)真、上海=新華社配信)
中國(guó)では現(xiàn)在、中國(guó)式のシャツにひだ付きのスカート「馬面裙」を配したり、盤(pán)扣(パンコウ、チャイナボタン)が付いた立ち襟の上著にデニムパンツを合わせたり、旗袍(チーパオ、チャイナドレス)と洋裝を組み合わせたりするコーディネート「新中式」を抜きに最近のトレンドを語(yǔ)ることができなくなっている。新中式はファッションにとどまらず、化粧やグルメ、健康管理といったさまざまな分野も席巻しており、新たなトレンドとなっている。
中國(guó)社會(huì)科學(xué)院経済研究所経済成長(zhǎng)理論研究室の楠玉(なん?ぎょく)副研究員は新中式について、中國(guó)伝統(tǒng)文化の要素と現(xiàn)在の美に対するセンスを結(jié)び付け、中國(guó)的な要素と現(xiàn)代の社會(huì)生活や中國(guó)人の美意識(shí)を融合させたものなら全て「新中式」と言えると説明した。
江蘇省徐州市にある徐州東駅の待ち合いホールで寫(xiě)真撮影を楽しむ漢服姿の旅客。(1月26日撮影、徐州=新華社記者/毛俊)
今年の春節(jié)(舊正月)期間中、新中式が複數(shù)の電子商取引(EC)やソーシャルネットワークのプラットフォームで検索ワードランキングに登場(chǎng)し、ますます多くのファッションブロガーやコーディネートの達(dá)人たちが華やかな服裝に身を包み、観光名所に出現(xiàn)するようになった。SNSアプリ「小紅書(shū)(RED)」では「新中式コーディネート」に関連する記事數(shù)がすでに324萬(wàn)件余りに達(dá)しているほか、動(dòng)畫(huà)投稿アプリ「抖音(ドウイン)」でも「新中式コーディネート」トピックの動(dòng)畫(huà)再生回?cái)?shù)が100億回を超えている。
大手通販サイト「淘寶網(wǎng)(タオバオ)」のデータでは、2023年の「新中式」ファッション市場(chǎng)規(guī)模が10億元(1元=約21円)クラスにまで成長(zhǎng)していることが明らかになった。馬面裙をはじめとする漢服などの関連企業(yè)の売上高も急増しており、山東省菏沢市曹県では漢服の24年1月の売上高が9億2千萬(wàn)元に達(dá)し、半分近くを馬面裙が占めた。このほか、大手通販サイト「天貓(Tモール)」のファッション部門(mén)が発表した春夏主要トレンドスタイルにも「清冷風(fēng)新中式」が入っており、爆発的な人気が続いている。
形式を非常に重んじる漢服とは異なり、新中式のデザインは大膽さやミックスアンドマッチ、寛容性といった要素が強(qiáng)い。特別なシーンに限らない実用性の高さを備えた、より日常的な中國(guó)風(fēng)ファッションの概念を開(kāi)拓したことで、若者も気軽に受け入れるようになった。中國(guó)の漢服愛(ài)好者である紫嵐(し?らん)さんは新中式を好む主な理由について、中國(guó)的な美に対するニーズを満たした上で現(xiàn)代的な風(fēng)格を持ち実用性が非常に高い點(diǎn)を挙げ「漢服を著て撮影に出かけるのが好きだが、漢服は普段著としては不向きで、現(xiàn)代人のハイテンポな仕事や生活の中で求められるものに対応できない。その點(diǎn)、改良版漢服や新中式は、美しさと実用性という両方のニーズに沿っている」と話(huà)した。
河南省鄭州市にある中醫(yī)館で食事を調(diào)理するスタッフ。(資料寫(xiě)真、鄭州=新華社配信)
ファッション以外にも、新中式の化粧やグルメ、健康管理、インテリアが流行し始めている。小紅書(shū)のデータ分析プラットフォーム「千瓜數(shù)拠」によると、昨年に小紅書(shū)のスキンケア、メーク、ボディートリートメント分野における新中式関連の「種草筆記」(商品やサービス、ブランドについての體験シェア、推薦を目的とする書(shū)き込み)數(shù)が前年比48%以上増加。月平均の「いいね」の數(shù)も40萬(wàn)回以上に達(dá)しており、ユーザーから人気を集めていることが明らかになった。若者たちはまた、中薬房(中國(guó)伝統(tǒng)薬の薬局)で酸梅湯を飲む、體に良いおやつを肌身放さず攜帯する、八段錦(気功法の一種)で體を鍛えるといった、食と遊びを融合した「新中式養(yǎng)生(健康増進(jìn))」を楽しんでいる。新中式を主とするインテリアスタイルは、東洋の雰囲気を殘しながら流行性も帯びていることから「70後」(1970年代生まれ)から「00後」(2000年代生まれ)まで幅広い年齢層のファンを獲得し、インテリア産業(yè)で美的地位を固めている。
新中式の消費(fèi)層は現(xiàn)在、低年齢化、多様化の傾向を示しており、シーンやニーズの細(xì)分化がますます進(jìn)んでいる。東華大學(xué)(上海市)の教授で、上海ファッション都市促進(jìn)センター主任の卞向陽(yáng)(べん?こうよう)氏は、幅広く奧深い伝統(tǒng)文化と色とりどりに輝く中國(guó)のストーリーが、中國(guó)風(fēng)ファッションの潤(rùn)沢な寶庫(kù)になっているとし、新中式ブームは新世代の若者が持つ文化的な自信と民族的な誇りの表れであると説明。東方美學(xué)を代表とするライフスタイルの復(fù)興が引き続き時(shí)代をリードしていくとの見(jiàn)方を示した。(記者/楊玨)
遼寧省瀋陽(yáng)市にある「新中式」喫茶店のクリエーティブ茶製品。(資料寫(xiě)真、瀋陽(yáng)=新華社記者/于也童)
編集:董麗娜
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