６日、北京の中山公園音楽堂で開(kāi)かれた「中軸竜脈の鐘聲（交響編）」。（北京＝新華社配信）

　中國(guó)北京市の中山公園音楽堂で６日、現(xiàn)代楽器と伝統(tǒng)楽器?演劇が競(jìng)演するコンサート「中軸竜脈の鐘聲（交響編）」が開(kāi)かれ、金管楽器と琵琶の協(xié)奏、ピアノと京劇の「対話」、バイオリンによる狂詩(shī)曲「京韻」などが披露された。

　１３世紀(jì)に形成された北京中軸線は中國(guó)の理想的都城の傑作とされ、大地の気脈を意味する「竜脈」、都市の「脊梁（せきりょう）」と呼ばれている。

　コンサートは雄渾な鐘の音で幕を開(kāi)け、作曲家?指揮者の譚盾（たん?じゅん）さんの指揮のもと、金管楽器が深遠(yuǎn)な旋律を奏で、琵琶が呼応する「北京中軸竜脈之鐘」が演奏された。楽曲は譚氏が北京中軸線のために新たなに作曲した。

　北京中軸線は濃厚な戲曲文化を支えている。「北京中軸竜脈之鐘」の後に演奏された京劇とピアノのための二重協(xié)奏曲「霸王別姫」は、同名の京劇伝統(tǒng)演目の調(diào)子や劇中歌をもとに創(chuàng)作され、譚さんの指揮の下、北京交響楽団とオランダ人ピアニストのラルフ?ファン?ラートさん、京劇の女形、肖迪（しょう?てき）さんが共演した。

　フィナーレを飾ったのは交響詩(shī)「馬可?波羅到北京（北京のマルコ?ポーロ）」。北京の中軸線が形成されたのは元代で、當(dāng)時(shí)は大都と呼ばれマルコ?ポーロも訪れている。中軸線は東方文明の知恵を示しただけでなく、外國(guó)との交流の歴史も見(jiàn)つめてきた。同曲はマルコ?ポーロの著作「東方見(jiàn)聞録」の音符による「翻訳」を試みた作品で、イタリア?ベネチアの運(yùn)河の情景描寫(xiě)から始まり、四つの楽章を通して時(shí)空の絵巻をゆっくりと開(kāi)いていく。さまざまな楽器によって、聴衆(zhòng)をマルコ?ポーロがシルクロードで巡った異國(guó)の街へといざなう。

　譚さんは「中軸竜脈」上の建物や音楽などの文化が北京の都市としての根底にあると考えている。

　北京交響楽団の李長(zhǎng)軍（り?ちょうぐん）団長(zhǎng)は、北京と北京中軸線をより多くの人に知ってもらうため、「中軸竜脈の鐘聲（交響編）」の海外公演も計(jì)畫(huà)していると語(yǔ)った。

６日、北京の中山公園音楽堂で開(kāi)かれた「中軸竜脈の鐘聲（交響編）」で披露された京劇とピアノの二重協(xié)奏曲「霸王別姫」。（北京＝新華社配信）

６日、北京の中山公園音楽堂で開(kāi)かれた「中軸竜脈の鐘聲（交響編）」で、京劇とピアノの二重協(xié)奏曲「霸王別姫」の演奏を終え、観客の拍手に応える出演者。（北京＝新華社記者／羅鑫）