１６日、「華彩萬(wàn)象－石窟蕓術(shù)沈浸體験」展が開(kāi)催されている北京市の中國(guó)國(guó)家博物館。（北京＝新華社記者／羅鑫）

　中國(guó)ではここ數(shù)年、人工知能（ＡＩ）などのデジタル技術(shù)が國(guó)內(nèi)外の伝統(tǒng)的な文化財(cái)の展示に新たな活力を與えている。文化財(cái)が出土した狀況を再現(xiàn)したり、消失した文化財(cái)をよみがえらせることができるだけでなく、一部しか殘っていない文化財(cái)を完全な姿に復(fù)元したり、色あせた文化財(cái)を再び輝かせることもできる。デジタル技術(shù)を活用した沒(méi)入型と雙方向型の展示は絶え間なく発展し、文化財(cái)の保護(hù)と活用、文化遺産の保護(hù)と継承を後押ししている。

　北京市の中國(guó)國(guó)家博物館で開(kāi)催されている「華彩萬(wàn)象－石窟蕓術(shù)沈浸體験」展は、ＡＩアルゴリズムや雙方向型コンテンツなどを活用し、キジル石窟、敦煌莫高窟（ばっこうくつ）、麥積山石窟、雲(yún)岡石窟、竜門(mén)石窟などの貴重な文化遺産を１カ所で鑑賞できる場(chǎng)として多くの來(lái)場(chǎng)者に歓迎されている。

　約１５００平方メートルにわたって広がる沒(méi)入型の展示スペースでは、中國(guó)石窟蕓術(shù)の美意識(shí)や価値観、文化的味わいが十分に表現(xiàn)されている。莫高窟のドーム天井や平天井、壁畫(huà)の縁飾りなどの裝飾は、図案データの分類(lèi)、抽出、重ね合わせ、再構(gòu)成を経て、萬(wàn)華鏡のように渦を巻く美しい模様になった。竜門(mén)石窟に刻まれた造像記のうち北魏時(shí)代の優(yōu)れた２０點(diǎn)を集めた「竜門(mén)二十品」は、ＡＩアルゴリズムと赤外線センサーを利用した拡張現(xiàn)実（ＡＲ）技術(shù)を通じ、來(lái)場(chǎng)者が觸れるだけで甲骨文、金文、隷書(shū)、草書(shū)、行書(shū)などさまざまな書(shū)體を見(jiàn)ることができる雙方向型コンテンツになっている。

　同じく北京市にある鳳凰國(guó)際伝媒中心（フェニックスセンター）では、中國(guó)とフランスのチームがエジプトのピラミッドをテーマに共同制作した仮想現(xiàn)実（ＶＲ）沒(méi)入型展示が開(kāi)かれ、１日千人に達(dá)する來(lái)場(chǎng)者を集めている。ホログラフィックスキャン技術(shù)を採(cǎi)用し、高精度で再現(xiàn)されたピラミッド內(nèi)部と周?chē)欷螤顩rをＶＲデバイスで體験できる。

　中央美術(shù)學(xué)院の費(fèi)俊（ひ?しゅん）教授は、すでに多くの博物館や遺跡でデジタル技術(shù)が活用されているとし、文化と科學(xué)技術(shù)を融合することで文化遺産の生きた形での継承を可能にし、文化と一般の人々、産業(yè)などの間により緊密なつながりを築くことができると指摘した。